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#2 寝台特急サンライズ出雲号の豪華個室を満喫
いつでも乗れる寝台列車といえばもうサンライズ号だけですが、人気もあってきっぷが取りにくい列車となっています。
そんな寝台特急サンライズ号に乗車してまいりましたので、こちらにまとめたいと思います。
寝台特急サンライズ出雲号に使用される285系電車。
乗車の支度
サンライズ号に乗車準備は1か月前から始まります。寝台券・特急券は、乗車する1か月前の午前10時に発売されるので、それと同時に購入することが大切です。
駅の窓口で購入することが基本ですが、JR西日本のe5489でも予約が可能です。JRの駅よりもワンテンポ遅い動作となりますが、シングル個室なら大体発券可能です。運が良ければレアな個室も予約できます。
私は、乗りたい日の1か月前にe5489で予約操作したところ、無事に部屋を確保することができました。今回は、サンライズ出雲号を東京から出雲市で予約しました。
寝台・特急券の料金ですが、通常期で¥17.080です。料金も特殊で、どんな距離でも寝台券・特急券の料金は変わりません。サンライズ出雲号のA寝台個室「シングルデラックス」で東京から横浜間を利用しても¥17,080です。
一般的な特急券やグリーン券とは違う考え方のようですね。
サンライズ出雲号の寝台・特急券(イメージ)
いざ旅路
私の地元は愛知県名古屋市ですが、サンライズ号は上下列車とも停車しません。なので、乗車できる駅まで移動しなくてはなりません。高松(琴平)・出雲市行きの場合は、浜松駅、東京行きは大阪駅が最寄です。
愛知県から寝台列車の旅を味わうためには時間とお金の犠牲を伴います。なので強い関心がないと、サンライズ号に乗車することはないと思います。
私の場合は長く乗車したかったため、横浜駅へ行くことにしました。東京駅にしなかったのは、時間の都合上、仕方ありませんでした。
横浜駅に入線する285系電車。
サンライズ号に乗車
寝台特急と聞くと一般的な特急列車や普通列車と異なる感覚があると思いますが、横浜駅へはほかの列車と変わらない形で入線します。機関車が引っ張る客車列車ではなく、電車なのであまり特別感も感じないでしょう。
車内に入ると、デッキがあり、デッキと客室を仕切る扉を抜けると通路が続き、座席はほぼありません。寝台はすべて個室になっており、各個室は扉で仕切られているので、プライバシーが確保されます。
サンライズ号をお手軽に楽しみたい方には「ノビノビ座席」という特急券のみで乗車できる設備もあります。
285系電車の通路(イメージ)
「列車」の中にホテルの「部屋」
それでは実際にA寝台「シングルデラックス」に入ってみます。まず見えるのは大きな鏡です。その下には洗面台。そして、広々とした机と椅子。そして、寝台です。そこには部屋がありました。
スペースに限りがあり、多くのお客を収容しなければならない列車にとって、これだけの広さを一人で使用できるのはかなりの贅沢です。トイレは室内にはありませんが、同じ車両にあり、隣の車両にもありますので、
利用したときに利用できます。
A寝台「シングルデラックス」の室内。
個室内のアメニティ
A寝台「シングルデラックス」に限っては、アメニティセットが配布されます。まずざっくりと紹介するとアメニティが入った袋と使い捨てスリッパです。
B寝台個室にもスリッパがありますが、そちらはビニール製の再利用可能なスリッパとなっています。
サンライズエクスプレスのロゴが入ったアメニティポーチ。使い捨てスリッパもついてきます。
アメニティセットの中を開けてみると、シャワーカード、ハンドタオル、シャンプー、コンディショナー、洗顔(2種計5つ)、シェイバー、シェイビングフォーム、固形石鹸(ケース入り)、歯ブラシセット、シャンプーキャップ、綿棒、ヘアバンド、コットン、ポケットティッシュ、ヘアブラシ、サニタリーバッグ、シューポリッシャーが入っています。
これだけあれば、手ぶらで乗車できますね。飲料水は備え付けていないので、あらかじめ購入するか、車内の自動販売機で購入する必要があります。
アメニティセットにシャワーカードとありますが、サンライズ号ではシャワーカードを使用するとシャワーを使用できます。シャワーカード1枚につき1回だけなので、使用時には注意が必要です。
アメニティポーチの中身。使い切れないほど入っています。
列車の旅をしているなかで味わえるくつろぎ
サンライズ号で味わえることは、乗車しつつも寛げられることがポイントです。
一般的な特急列車は、リクライニングシートを倒すことで、くつろぐことができます。しかし、サンライズ号はそれ以上に寝台列車なので横になることができます。
列車にはこれ以上のくつろぎ空間はなく、移動しながら快適に身体を休ませることができます。A寝台「シングルデラックス」は、それ以上に「部屋」なので備え付けの
椅子に腰を掛けて、流れゆく景色を眺めたり、寝台に横になって夜空を眺めることができます。車内で晩酌をしながら景色を楽しむのも最高な時間です。
また、窓にはフリーストップ式のブラインドや個室なので通路側には壁があるので、プライベートな空間が確保されているので、個室内で着替えなど安心してできます。
ブラインドを下した状態。日中でもかなり遮光性が高いです。
大電流に対応した客室内電源コンセント
A寝台「シングルデラックス」には、電源コンセントが備わっています。もちろん、B寝台「シングル」、「ソロ」にも電源が備わっていますが、使用できる電流量が異なります。
A寝台「シングルデラックス」は、家庭用AC100V 60Hz 15Aの電源コンセントとなっており、通常の列車で供給されるAC100V 2Aよりも大容量な電源コンセントが備わっています。
そのため、消費電力が大きいドライヤーを客室内に持ち込むことによって使用できます。シャワー室の脱衣室にドライヤーがありますが、風が微弱なので、とことん髪を乾かしたい
方は、ドライヤーをご持参いただいて、個室内でゆっくり乾かすことができます。また、ケトルを持参すれば、温かい飲み物やカップラーメンを味わうことができます。
車内販売がありませんが、温かいお湯が使えるだけで、旅の楽しみがさらに増します。
これができるのは
A寝台「シングルデラックス」だけです。
B寝台個室などの電源で使用すると、車両が故障するおそれがありますので、
決して使用しないでください。
A寝台個室内の電源コンセント。100V15A=1500Wまで対応しています。
個室内で折り畳みケトルを使用。
自分専用の「洗面台」
シングルデラックス個室には、前述した通り洗面台があります。他の設備を使用するときに使える洗面台は、デッキにあるものですが、A寝台を利用時は、自室の洗面台を
使用できるので、いつでも必要になれば移動せずに洗面台を利用できます。
デッキ上にある洗面台と同じように温水と冷水を選択できます。ただし、飲み水ではありませんので、利用時にはご注意ください。歯磨き程度なら安心して利用できます。
個室内に洗面台。移動せずに歯磨きができます。
A寝台個室だけのちょっといい寝具
寝台列車といえば、寝て移動するための列車です。そのため、ベッドも目を離すわけにはいきません。
A寝台「シングルデラックス」の寝台は、B寝台とあまり変わらない硬めのベッドとなっています。ホテルのような柔らかいベッドではないので、そこは期待しないでください。
B寝台の寝台よりいいところといえば、ベッドの横幅が少し広めとなっているので、寝返りを打ちやすいのが特徴です。
備え付けの掛布団は羽毛布団になっており、B寝台の掛布団より軽いです。
アメニティセットがありますが、その下にあるのが羽毛掛布団です。
寝るときに需要になるのは、快適な室温です。A寝台「シングルデラックス」のエアコンは、他の設備と同じく、編成で一括制御されているので、温度の設定ができません。
A寝台では、テーブルの上に空調の吹き出し口があり、角度の調整や排出量を調整できます。夏の場合は、車内が暑く感じることがあるので、折り畳み式の扇風機があると
快適に寝られると思います。
デスクライトの上にあるのが空調吹き出し口です。
サンライズエクスプレスの連結、切り離し作業
サンライズエクスプレスは、岡山駅で連結作業、あるいは、切り離し作業が行われます。岡山駅から西は、サンライズ瀬戸号が瀬戸大橋線に、サンライズ出雲号が伯備線に
入線していくため、それぞれ別の列車として運転されます。岡山駅では、連結作業、あるいは、切り離し作業が見られます。東京行は、連結、高松(琴平)・出雲市行きは切り離しです。
連結作業の場合は、瀬戸号が先に入線しますので、瀬戸号に乗車している方や岡山から乗車する方なら連結作業を見られます。一方、切り離し作業の場合は、先に瀬戸号が岡山駅を発車
します。連結器を外せられる状態になればすぐに発車しますので、岡山から続けて瀬戸号に乗車される方は、注意が必要です。
サンライズ号の豪華個室で夜行列車の旅を満喫しよう
いかがでしたでしょうか。B寝台と6、7000円の差がある個室ですが、より寝台列車の旅が楽しめられる設備になっています。
サンライズエクスプレスに乗車する前は、列車に乗車することさえ機会がないだろうと思っていました。初めてサンライズエクスプレスで乗車したときの設備が今回ご紹介した
A寝台「シングルデラックス」でした。それから、何度か乗車するほどサンライズエクスプレスの虜になりました。もちろん、人によっては車両の揺れからもう二度と乗りたくないと
思う方もいるかもしれませんが、乗り鉄の方なら大抵好きになれる車両だと思います。
ノビノビ座席でさえ予約が難しいサンライズ号ですが、ぜひ一度はA寝台「シングルデラックス」に乗車して、くつろぎながら夜の移動を楽しんで見ましょう。
山陰本線 直江-出雲市間を走る285系電車